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科学の進歩に伴い,物質の構造を原子・分子レベルで理解・制御し,新しい機能を発現させる技術の開発が要求されている。 走査プローブ顕微鏡は,先端を鋭く尖らせた探針を固体表面から1ナノメートル程度まで接近させ,それを2次元的に走査することで表面の凹凸や原子配列などを画像表示する手法である。その分解能は原子1個を区別するまでに達しており,真空中だけでなく大気中,ガス中,液体中など様々な雰囲気下で動作するという従来の顕微鏡にはない特徴を持つている。また,1個1個の原子を選択的に操作し,原子スケールで表面を加工することも可能である。 当所では多くのグループが走査プローブ顕微鏡を用いた化学機能材料の研究に取り組んでいる。写真は,固体表面(グラファイト)における金属微粒子の成長過程で,パラジウム微粒子表面に見いだされた原子配列である。パラジウム(111)面の原子構造と原子間距離の10倍の長さの長周期構造が重なつて見えている。 さらに,当所では有機薄膜表面の微細構造やカーポンナノチユーブの構造解析にも取り組んでいる。
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