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ダイヤモンド,グラファイトにつぐ炭素材料の第三の形態として着目されているC60(フラーレン)は,直径0.8nmの球状分子である。C60の存在が星間物質中に確認されて以来,不活性ガス雰囲気でアーク放電させたカーポンのすすから大量に単離・精製する技術が開発され,飛躍的に研究が進んでいる。またグラファイトが円筒状になった,直径が1nmのカーポン・ナノチユーブ(NT)も研究者の注目を集めている
透過型電子顕微鏡は,その分解能が0.2nmに達しており,C60やNTの構造評価においては必須の武器となつている。当所では,高分解能電子顕微鏡を用いた薄膜成長における諸条件の精緻な解析と薄膜成長制御を行い,数μmオーダーの単結晶の薄膜の構築に成功した。
C60薄膜の高分解能電子顕微鏡像(図中の点はl個のフラーレン分子に対応している) |