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流体物性を容易に制御できる超臨界流体は,次世代の工業技術に要求される高度な機能性と制御性を満たす反応溶媒である。超臨界流体中では温度と圧力を変化させるだけで,溶媒和構造や分子集合状態等のミクロな構造及びその“ゆらぎ”状態から溶解度,拡散係数,誘電率といったマクロな物性まで広い範囲にわたって制御可能である。 当所では超臨界流体を用いる新しい反応プロセスの開発を目指し,1)大きな反応速度と高い反応選択性をもつ有機合成反応,2)高効率で省エネルギー性に優れた反応分離複合化プロセス,3)超臨界水によるフロン等の難分解性有害物質の分解処理,及び4)電極反応における電子伝達機構の解明などの研究を進めている。 図は超臨界プロパンを用いる反応分離複合化フルフラール製造プロセスのフロー図である。生成したフルフラールは速やかに抽出され,副反応なしに温度勾配をつけた濃縮塔で95wt%まで濃縮される。このプロセスの所要エネルギーは従来法の約1/10である。
新規のフルフラール合成プロセス |