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高エネルギー物質は,急激な燃焼や爆発的化学反応に伴って高いエネルギーを発生する物質であり,ニトロ化合物,ニトラミン化合物,硝酸エステル,アジド化合物などや酸化剤と可燃剤の混合物がある。これらは火薬類の他,医薬品,農薬,感光性物質などとしても利用されている。高エネルギー物質の反応の伝播速度は最大約10km/sに達し,衝撃波を伴う場合がある。その反応過程では数十万気圧・数千度の高圧・高温状態に達する。このような高エネルギー物質を安全に利用するためには,爆発的反応機構とそれに伴う爆風などの威力を解明する心要がある。 当所では超高圧・超高温下での物質の熱力学的・流体力学的特性の研究,衝撃や熱による分解反応機構の解明,さらに分子の安定性や分子設計についての量子化学的研究を行っている。また,環境立地局との共催による数百kg程度の大規模な火薬類の保安技術実験や,宇宙開発事業団との共同研究によるロケット打ち上げ時の爆発威力評価実験などを実施することにより,火薬類の保安技術・安全管理技術の発展に貢献している。
黒色火薬l00kgの爆発実験 |