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平成12年10月15日から20日までの6日間、「 第2回グリーンポリマーワークショップ (The 2nd International Workshop on Green Polymers) 」がインドネシアのバンドンで開催されました。
グリーンポリマーワークショップは、石油を原料とする合成プラスチックや合成繊維が地球規模の環境破壊と化石資源の枯渇をもたらそうとしていることに対する反省として、古代から人類が慣れ親しんできた天然高分子を最新の技術で見直し、工業材料として利用しようと云う趣旨のものです。 本ワークショップは、科学技術国際交流センター(JISTEC)とオランダ高分子学会の支援によって、インドネシア高分子協会と物質研およびオランダのアイントホーベン工科大学の共同主催により行われたものです。参加者は、インドネシアから約90名(内学生25名)、日本から20名(内物質研から5名)、オランダから7名の他に、タイ、スロバキア等から数名が集まり、計120名を越える盛会となりました。 バンドンは、1955年、第1回アジア・アフリカ会議(バンドン会議)が開催された町として知られています。海抜約700mに位置する高原都市で、多くの大学、短大、専門学校があり、「学園都市」と呼ばれています。研究討論の会場は、独立戦争において数多くの人材を輩出した、バンドン工科大学の講堂を使用しました。当時の威厳と誇りが映し出される、民族的・伝統的な家屋の形をした建物です。懇親会には、設備の整った国際的なホテル(Hotel Preanger)を利用しました。宿泊も同じホテルでしたが、全てに渡り快適に過ごすことができました。 研究発表は、口頭発表44件とポスター発表28件があり、さらに全体討論も行われました。研究内容は、天然ゴムや樹木などの古典的であるが合成高分子では代替しきれない特性を持つポリマーの高機能化や、微生物が生産するポリマー(バクテリアセルロース)や生分解性ポリマー等の新しいグリーンポリマーの応用化技術、無機微粒子を利用した天然ポリマーのナノ構造制御や新機能の発現など多岐にわたり、活発な議論が交わされました。 スタディツアーでは、インドネシアの天然高分子資源の利用状況を見学するとともに新しい天然ポリマー資源の探索を目的として、ボゴール地方を訪問しました。ボゴールは、バンドンから約120km西方にあり、オランダ統治時代には総督の宮殿が築かれていた都市です。歴代の総督がアジア各地から多種多様な有用植物を収集し、ボゴール植物園として整備し、今に至っています。その広大な園内には、世界中から集められた植物が1万5千種も見られる、天然ポリマーの宝庫です。ボゴール植物園では、バンドンでの研究会合のみでは得られない、大自然から学ぶべき直接的な知見を得ることが出来ました。この他、90年の歴史を持つ農工学産業技術研究所も見学しました。現在、食品産業やバイオテクノロジーにも力を入れており、幾つかの研究協力が可能であると感じられました。 本ワークショップは、参加者および関係各位の協力と熱意によって成功裡に終了することが出来ました。「グリーンポリマー」が新しい研究分野として定着し、本会合に集まった研究者を種に世界各地にこの研究の趣旨が根付くものと期待されます。
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